自社開発|In-house Development
EXORPHIAは、細胞外小胞(EV)を体外の胚培養工程に応用する次世代IVF技術を、自社の中核事業として開発しています。
主力プログラムであるEXP02は、生細胞を含まないEV含有IVF添加剤です。
体外の胚培養環境を最適化することを通じて、胚発生・胚質関連指標の改善を図り、体外受精の治療成績向上に貢献することを目指しています。
IVFが直面する課題
晩産化の進行により、高齢で体外受精に臨む患者が増えています。一方で、年齢が上がるにつれて、胚発生や胚質に関わる課題は大きくなり、体外受精が出生につながる割合は低下します。
日本産科婦人科学会の2023年ARTデータでは、保険適用の制限を背景に39〜42歳に治療が集中する一方、年齢上昇とともに生産率は大きく低下しています。体外受精は多くの患者にとって重要な治療選択肢である一方、その治療成績には依然として大きな改善余地があります。
現在、ART領域の技術開発では、精子や胚をより正確に「選別」する技術が進展してきました。しかし、治療成績をさらに高めるためには、選別だけではなく、胚が育つ培養環境を整え、胚発生や胚質の改善につながる新しい技術が求められています。
EXORPHIAのアプローチ

EXORPHIAは、細胞外小胞(EV)に着目し、体外の胚培養工程に応用する新たな胚培養技術の開発を進めています。
EXP02は、若く健康なドナー由来の臍帯を起源とする細胞を用いて製造したEVを含む、IVF培地添加剤です。既存の胚培養液に添加して使用することで、胚培養環境の最適化を図り、胚発生・胚質関連指標の改善を目指します。
本技術は、生細胞を含まず、患者に投与するものではありません。体外の胚培養工程で使用することを想定した、無細胞のIVF培地添加技術です。
開発パイプライン
| プログラム | 技術・製品候補 | コンセプト | 非臨床研究 | 臨床 |
|---|---|---|---|---|
| EXP02 | 臍帯由来EV含有IVF培地添加剤 | 胚培養環境の最適化を通じて、胚発生・胚質関連指標の改善を目指す主力プログラム | 2027年予定 | |
| 次世代候補 | 卵管上皮由来EV | 生体内の初期胚発生を支える卵管環境に着目した、次世代IVF技術候補 |
非臨床研究
マウス胚を用いた非臨床研究では、EV添加条件において、胚盤胞形成、ハッチング、形態評価等の胚発生・胚質関連指標の改善を示唆する結果が得られています。
EXORPHIAは、これらの知見をもとに、ART施設・アカデミアとの共同研究を通じて、新たな胚培養技術としての有用性、安全性、妊娠・出産転帰への影響を検証していきます。
